トップメッセージ IT(情報技術)の力で人と社会の課題を解決したい

ヤフー株式会社 代表取締役社長 宮坂学

宮坂学、従業員とともに

Yahoo! JAPANは、1996年のサービス開始から、今年で20周年を迎えることができました。この20年間で、インターネットの爆発的な普及を背景に、Yahoo! JAPANも大きく成長し、いまでは日本人の半分以上の方に使っていただけるサービスになりました。
インターネットの普及は、人々の生活を劇的に便利にしたことは間違いありません。しかし、人々の生活を「豊かに」「幸せに」できたと、胸を張っていえるでしょうか。ある調査によれば、「未来に希望を持てない」と感じている若者の割合はインターネットが普及し始めた20年前から減っておらず、むしろ増える傾向にあります。

インターネットはこうした状況を打破するために、何ができるのか。最後の一人にまでインターネットの力を届け、人々の生活を「豊かに」「幸せに」する挑戦をしなければいけない、という決意をこめて、今年「UPDATE JAPAN」というビジョンを掲げることにしました。

課題解決エンジンというミッションから生まれたYahoo! JAPANが、これからの日本をまるごとUPDATEしていきます。

腕組みをしている宮坂学

UPDATE「ビジネス」

いま、日本には約400万もの企業があります。日本の人口インターネット普及率は8割を超えていますが、ECやネット広告など、ビジネスにインターネットを活用している企業は、まだまだ少ない状況です。
例えば地方の企業、中小企業や個人事業主にいたるまで、全てのビジネスにインターネットの力を届けることができれば、地域に根ざした多くの雇用を生むことができます。雇用は地域を活性化し、多くの人々の生活を豊かにします。しかし、生産者や現場の最前線の方々に、インターネットでの情報発信やお客様とのコミュニケーション、ネット広告などの細かな運用を行っていただくのはまだまだ難しい現状があります。そこで、地域の専門学校等と連携し、「IT人財育成プログラム」の展開を開始しました。現場の人財育成によって、スモールビジネスの事業機会の創出を進め、地域でチャレンジする若者を増やしていきます。

木々を背景に笑顔の宮坂学

UPDATE「災害復興支援」

これまでYahoo! JAPANはさまざまな災害復興支援事業を行ってきました。そうした中、今年4月に発生した平成28年熊本地震においては、Yahoo! JAPANとして初めて、発生後すぐに支援チームを派遣し、現地で支援活動を行いました。
ECのプラットフォームを活用して被災者の方に必要な物資を届ける活動など、東日本大震災の復興支援における経験が生きた取り組みもある一方、電気や道路などのインフラが十分に機能しない中で、インターネットがどのような役割を担うことができるのか、あらためて考えさせられることとなりました。自治体や他の企業など、さまざまなパートナーのみなさまと連携することで、新たな課題に取り組んでいきたいと考えます。

UPDATE「選挙」

7月の参議院議員選挙から、18歳以上に選挙権が与えられます。新たに有権者となる若者たちの多くは、スマートフォンを使いこなし、インターネットから日々多くの情報を得ています。選挙においても、インターネットニュースで選挙の日程を知り、インターネット検索で候補者を調べて選挙に行く若者が増えます。そうした中、全ての人が、自分の望む未来を正しく選択できるように、メディア企業としての役割をUPDATEしていきたいと考えます。

UPDATE「環境」

ビジネスを展開する上で環境への配慮は不可欠です。Yahoo! JAPANでは環境対応型の次世代データセンターを建設するなど、最新技術を活用して温暖化対策に取り組んでいます。そして「ヤフオク!」事業では「リユースが当たり前のライフスタイル」となるような循環型社会の構築を目指して「リユース! ジャパン プロジェクト」を展開しています。Yahoo! JAPANはこれからも、ビジネスを通して持続可能な社会の実現を目指すとともに、ビジネス活動に伴う環境負荷の低減などを通じて気候変動問題にも取り組んでいきます。

IT企業の責任として、今後もヤフーは本業の得意分野を生かしながら、さまざまな人や社会の課題を解決し、日本をUPDATEしていきます。

署名 宮坂学

ヤフー株式会社 代表取締役社長

1967年山口県生まれ。同志社大学経済学部卒業。1997年、創業2年目のヤフー株式会社入社。2002年メディア事業部長、以降「スポーツナビ」運営、ニューズウォッチ(現デジアナコミュニケーションズ)やオリコンDDなどの取締役を兼務。2009年には執行役員コンシューマ事業統括本部長に就任。2012年6月より現職。

写真=福地 波宇郎